この道場を立ち上げるさらに前・・・ずっと私の稽古のパートナーとしてまたセコンドとしてずっと私とともに行動してくれていた中原(今は大企業にて大活躍中!!)からこんな時だからこそと書いて送ってくれた「黒帯をとる意義とは」という文章を原文のまま載せます。ちょっと長いし字が小さいですが興味ある方はご覧頂けると嬉しいです。
中原 康之祐 初段
(通称ノスケ)
黒帯取得後、大企業に就職、今では第一線で活躍して営業で全国1番の成績をおさめ、表彰を受けた時の写真です。
僕と極真空手、
当時の僕は身長164㎝、体重88㎏の『肥満児』、
入門理由はそんな自分を変えたい、それだけでした。
ただ当時は何をしても続かない三日坊主な小僧でした。
そんな僕が空手を通じて学んだことは、
『諦めずに努力することの大切さ』だと思っています。
社会人になって本当に日々感じるようになりました。
当たり前ですが、
修行のほとんどが自分の弱い部分と向き合う時間だと思います。
・練習を休んで友達と遊びたい
・ミット打ちは疲れるからサボりたい
・試合に出るのは怖い
例を挙げるときりがないですが、
当時の僕はそんなことを毎日思っていました。
でもなぜそんな三日坊主が黒帯を取ることができたのでしょうか。
おそらくその答えは、
弱い自分に向き合うと、想像していなかったような
『達成感・やりがい・成長、そして感動』
※ドラゴンボールに例えると、
これは自慢ですが、
僕は誰よりも佐藤先生と一緒に練習しました。
毎日、先生に立ち向かい、倒され、弱い自分が情けなくて
時には泣きながら帰ってこともあります。
それでも練習に通い続けました。
雨でも雪でも雷でも道場に自転車で通ってました。
結果、見た目が激変するだけではなく、
選手として大会でも優勝出来るようになり、
最終的には先生と同じ全日本大会に出られるようになりました。
空手を通じて、『努力は身を結ぶこと』という言葉を実感し、
空手を通じて、『どんなことにも逃げないでやり切れる力』
『黒帯』はその集大成であり、その象徴だと思っています。
僕も皆さんと同じ、黒帯にずっと憧れていました。
長い道のりで『いつか黒帯を巻いてみたい』
ただ、白→オレンジ→青→黄色→緑→茶色とどんどん帯が黒に近づ
黒帯を取るのがいかに難しいかということを痛感するようになりま
なぜなら、
黒帯取得においては組手・型にだけではなく、
空手家としての手本となるような
強い精神力が重要ということがわかったからです。
空手家の強い精神というとわかりにくいですが、
僕にとっては、空手以外、つまり日常生活の中でも
色んなことがあってもそれに立ち向かえる気持ちの強さだと解釈し
そしてそれを証明するのが昇段審査です。
昇段審査に向けて準備した日から10人組手が終わった瞬間までの
僕は未だに鮮明に覚えており、
そして、それは自分にとって大きな自信につながっています。
少し長くなってしまいましたが、
実は、大学卒業後、
就職して空手になかなか通えなくなってしまいました。
では、社会人になった私に空手は生きているのでしょうか。
答えはYES、
よく聞くことだと思いますが、
学校も会社も同じです。
楽しいこともあれば、
辛いことやうまくいかないことが沢山あります。
落ち込む時ももちろんあります。
でも僕は空手のおかげで
どんなことがあっても諦めずに前に進むことが出来ます。
それは、仕事においても、
逆境の先には一言では語れない感動や達成感があることを知ってい
とはいえ、それでも落ち込む時はあります。
実はそんな時のために今でも部屋の見えるところに黒帯を置いてい
使い方として正しいかはわかりませんが、
僕にとっては原点に戻れる大切なものです。
僕は時間が確保できるようになったらまた修行に戻る予定です。
なぜならまだまだ空手から学べることはあり、
心身ともに強くなれると思っているからです。
その時は皆さん、どうぞ宜しくお願い致します。
最後になりますが、
色んなことが毎日起きていますが、
自分の選択が正しかったのかどうかではなく、
自分の選択を正解にすることがとても大切だと思います。
やるかどうかを決めるのは自分次第です。
それを教えてくれたのは佐藤先生でした。
この場を借りて感謝申し上げます。
感謝の意を込めて
中原がいつも常に黒帯と認定状が見れるところに置いて
「辛い事が当たり前」
という極真で培った学びをいつも活かして辛い時もがんばっているそうです。
今皆さんもなかなか思うようにいかなくきつい日々を過ごされていると思います。
けどこんな時こそ「希望」を捨てず、
今、「未来の自分の為に今自分ができる事」を探して家の中でも行動できる事をやっていく事が大切なのではないかと思います。
こういう大切な時に、気を利かしてくれて連絡をくれた中原。
高校生の時からずっとそばで稽古してくれて、時に厳しく叱ったり、結果が出せない時期にずっと苦しい稽古を共に乗り越え、2人で英語も話せない状態で四苦八苦しながらアメリカ遠征行ったり、いっぱい色々あって泣いたり笑ったり・・・あの頃を懐かしく思うと同時に、なによりこの成長した姿を君の先生として本当に嬉しく思います。
そんな中原君も今年結婚するそうで・・・
本当におめでとう・・・
そして心からありがとう・・・